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2004/10/14

今朝の読売新聞「日本語の現場」紹介記事~井上さんの取材道メール道

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◎要点1 今朝の記事に、上田純美礼さんと私の一言が紹介されました
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 本日10/14の読売朝刊「日本語の現場」で、
 私の一言をご紹介いただきました。

 今日の記事にもご登場の恩人縁者、デジタルメディア研究所・
 フレンドリーラボの上田純美礼さんからのご縁です。
 http://ueda.txt-nifty.com/

 読めば一瞬で終わる私の一言はともかくとして、

 それを書くためのご担当記者 井上 知幸さんの取材が、
 まさに「取材道」とでも言うべき素晴らしさで、

 その舞台裏を知れば「日本語の現場」を10倍は興味深く読める
 と思いますのでご紹介します。


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◎要点2 井上さんから届いた取材依頼の初メールになぜ心動いたのか?
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 まず最初に井上さんから取材依頼のメールが届いたのは、
 今年5/11のことでした。

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽井上さんのメール

件名:はじめまして。取材のお願いです
────────────────────────────────
久米様

初めてメールを送信致します。読売新聞編集局地方部で記者をしております、
井上知幸と申します。

記者歴は12年目になります。現在、地方発の全国ニュースを取りまとめる部署にお
ります。久米さんの編まれている「メール道」について、取材をお願いしたく、ご連
絡した次第です。

現在、読売新聞紙上、平日の総合社会面(四コマ漫画のあるページから1ページめ
くった37ページ)で、「日本語の現場」という連載を続けております。2年ほどに
なりますが、様々な場所で使われている日本語について、現状を記録的にまとめなが
ら、読者と一緒に考えていこうという趣旨のものです。

現在、メールで使われている言葉と、メールを取り巻く現状について取材を進めてお
り、先日、デジタルメディア研究所の上田純美礼さんとお会いしました。その折、久
米さんのことをご紹介いただき、メールを送信させて頂きました。

久米さんの編まれている、ニフティやNTTコムウェアの掲載文書を拝見させていただ
きました。なるほど、とうなづくこと度々で、ぜひ、ご連絡を取り、お会いできれば
と考えた次第です。

取材の目的は、メールの書き出しの表現や、時節のあいさつをどうしているか、誤解
を招く表現にはどのようなものがあるか、口語体と文語体の書き分けを意識している
か、敬語はどこまで意識しているか、など、電話とファックスの中間的な位置にあり
ながら、様々な場面で多用されているメールの中の言葉遣いについて、実例と、そこ
に込められた想いをまとめようというものです。

ご多忙の折、恐縮ですが、取材の趣旨に賛同していただき、ご協力いただけるようで
したら、ご返事をお願いできますでしょうか。久米さんのご都合に合わせて、直接お
伺いしたいとも考えております。よろしくお願い致します。

6、7月ごろの記事掲載を目指して取材を進めております。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::

読売新聞東京本社
  東京都千代田区大手町1-7-1
    代表 03-3242-1111
  編集局地方部
    直通 03-********
    内線 *****
  記者 井上知幸
    携帯 ********
  アドレス ********

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△ メール引用おわり

世界一の発行部数を誇る新聞社に勤務されながら、
これだけ謙虚で、丁寧で、目に心地よいメール文。

しかも恩人の紹介があり、さらには拙文まで目を通していただいていれば、
どんなに忙しかろうと取材に応じないわけにはいかないでしょう。


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◎要点3 お手本のような面談後のお礼メールから広がる深まるご縁
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 そして、最初にお会いしたのが5/17日でした。

 その直後のお礼メールが、また素晴らしかったのです。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽井上さんのメール

件名:錦糸町のおそばご馳走さまでした
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久米様

読売新聞記者の井上です。
17日はご多忙の中、取材に丁寧に応じていただき、
ありがとうございました。

数時間に及ぶ質問責めにも、終始笑顔でお答えになり、
話を聞くときに、ふっと耳を近づけられる姿勢に、感動しました。
人と会う仕事でご飯を食べている身としましては、
昼食以上に、血となり、肉となった貴重な時間でした。

「すぐ やる」コーヒーベンダーカップは、楽しいですね。
94度ぐらいの熱いブラックコーヒーも、すっと、精力剤の
ように飲み干してしまうような、発火力、起爆力を持って
いるようです。

現在、伺ったお話を取りまとめております。いくつか、細かく
聞きなおしたいことがありましたら、ご連絡したいのですが、
メールでよろしかったでしょうか。ご協力くだされば幸いです。

今後とも、よろしくお願い致します。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::
読売新聞東京本社編集局地方部
   井上知幸 携帯 **************
        アドレス **************
:::::::::::::::::::::::::::::::::::

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△ メール引用おわり

 このメールでは「数時間に及ぶ質問責めにも、終始笑顔でお答えに」
 と私ばかりが誉められていますが、

 実は、井上さんの笑顔が素晴らしかったので、私も笑顔になり、
 質問が的確だったので、真剣に答えたくなり、
 気が付けば、昼食も一緒にとっていたというのが真相です。

 さらに、凄いと思いましたのは、文中の「すぐ やるカップ」の感想です。
 http://plaza.rakuten.co.jp/enginekimyo/diary/2004-05-18/
 
 これは、尊敬するアドバネクス加藤社長のオフィスを訪ねた時の感動を書いた
 当日の「私の日記」を読んだ感想なのです。

 このメールで私はすっかり心動かされてしまいました。
 お礼メールのあるべき姿を見たような気がしました。


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◎要点4 無用の用のメールから、取材以外の関係が深まったのはなぜ?
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 そこで、気がつけば、その後も....
 取材と言うよりも、情報・意見交換いや歓談のランチなどをご一緒したり、
 同連載にふさわしい縁者をご紹介したり....というご縁になりました。

 そして今、改めて数えてみましたら、
 井上さんからいただいたメールは、なんと30通もありました。

 もちろん業務連絡だけでは、30通にはなりません。

 その素晴らしいメールを全部紹介したいところですが、
 本日の「日本語の現場」のテーマに従って、泣く泣く
 素敵なメールの件名だけご紹介させていただきます。

 業務連絡においては、もちろん

  「17日午前10時半でお願いします」
  「明日付け紙面から掲載がはじまります」

 といった「件名」だけで「内容」がわかる書き方です。

 さらに、思わず開けたくなる、
 一個人としての心をくすぐる件名もありました

  「平和な日々が欲しいですね」
  「彗星はいかがでしたか」

 当初、井上さんのご担当について、私は勘違いをしておりました。
 「日本語の現場」をメインに取材されていると思ったのです。

 しかし、Tシャツをお届けしたメールの返信で、
 そのハードなお仕事ぶりを知ったのです。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ 井上さんのメール

件名:Tシャツ申し訳ありませんでした
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久米さん

井上です。
メール孤児になっており、連絡が取れませんでした。
紹介していただいた内藤先生からも連絡をいただいておりましたが、
先ほど、ご連絡をした次第です。失礼致しました。

参院選挙では千葉県などを転戦しておりまして、帰郷後、
そのまま新潟県の集中豪雨取材で現地入りし、
中之島町の避難所と被災地の取材にあたっておりました。
昨晩までほとんど寝ずに取材を続け、後詰の記者と交代して、
先ほど自宅に到着しました。本社に帰着連絡をした際、
届け物がありました。3日3晩、下着も取り替えずに、
下半身を泥水に浸しながら、汗だくになって取材を続け、
ほこりだらけの格好で新幹線に飛び乗って帰京したばかり
でしたので、私の豪雨取材をどうやって知ったのだろうか
と思ったほどの喜びでした。

ありがとうございました。

しばらくは東京で、現地から送信されてくる記事の取りまとめに
携わると思います。午後にはまた出社しますが、現地で会った
お年寄りの方々が、自宅に帰ることもできず、毛布にくるまって
不安な夜を騒がしい避難所で過ごしている姿や、床上まで浸水し、
風呂にも入ることができない状況下で、畳をはいで、台所まで
進入した泥をスコップで汗まみれになってかき出すおばあちゃん
たちの姿に接し、こちらも弱音をはくわけにはいきません。

私の所属する地方部は、こうした全国の災害で、現地入りして
取材することが多く、しばらくはタイトな勤務が続きそうですが、
時間をなんとか作って、内藤先生ともお会いできればと
考えております。

きょう16日の出社前に、Tシャツのお礼といってはなんですが、
帰京時に乗り換えをした長岡市で購入した地酒を
御社にお持ちします。ご在社していらっしゃると助かるのですが。

今後ともよろしくお願い致します。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::
読売新聞東京本社編集局地方部
   井上知幸 携帯 **************
        アドレス **************
:::::::::::::::::::::::::::::::::::

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△ メール引用おわり

こうして、ほとんど寝ていない状況下でもメールを出してくださり、
ご紹介差し上げた東洋大学の内藤 衛亮先生のことまで
http://read.jst.go.jp/ddbs/plsql/KNKY_24?code=1000150552
気遣いをしてくだることに深い感銘を受けたのです。


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◎要点5 記事掲載直前のメールに見る細やかな心配り
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 そして、苦節5ヶ月?

 通常、取材を受けても、いつ掲載されたか教えていただけない
 ことが多い中、井上さんは3回にわたって告知をしてくださっています。

   9/22 明日付紙面から掲載が始まります
   9/24 お待たせしました
  10/13 井上です。いよいよ掲載第一弾です。

 昨日届いたメールをご紹介いたしましょう。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ 井上さんのメール

件名:井上です。いよいよ掲載第一弾です。
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久米さん

ご無沙汰しております。
井上です。

いよいよ「日本語の現場」、久米さんのエピソード1が
掲載する運びとなりました。ニュースなどで急遽
紙面変更がなければ、あす14日に掲載となります。

まずは、「件名」についての話題で、具体的かつ明瞭な
サブジェクトが、メールの「顔」に求められている旨、
ご紹介する予定です。

「題名だけで用件が足りたり、呼んでみようと思わせたり
するメールが理想的。送り手のセンスを感じさせます」
といった表現で、掲載する予定です。

久米さんの数度の取材で、一括して掲載する案も
ありましたが、メールの件名、書き出し、デジタル署名など
様々な面ごとに、いろいろな人の使い方、経験、感じ方を
掲載することでまとめましたので、今後も、数回、
久米さんに登場していただくことになろうかと思います。

後ほど電話で連絡しますので、よろしくお願い致します。

今後ともよろしくお願いします。

追伸:

ブログなどでは、「日本語の現場」のPRもしていただき、
ありがとうございます。当社の解説委員もよろこんで
おりました。なお、あまり、井上のことは褒めていただか
なくても構いません。ありがとうございます。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::
読売新聞東京本社編集局地方部
   井上知幸 携帯 **************
        アドレス **************
:::::::::::::::::::::::::::::::::::

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△ メール引用おわり

 さらに、お電話までかかってきたのです!

 毎回「日本語の現場」に登場する人たちそれぞれに同様の心配りを
 されているかと思いますと....感服しないわけにはいきません。

 まさに、日々の記事は、井上さんたちの「取材道」「メール道」の結晶。
 そこに見えているのは、氷山の一角に過ぎないのだと思いました。

 文中に「あまり、井上のことは褒めていただかなくても」
 とありますが、あえてご紹介いたしますのは....

 新聞記者ならずとも、多くの人の「メール道」の
 良い参考になるかと思ったからです。

 また時に遭遇する心ない記者による横柄な取材が根絶することを
 ひそかに祈っているからです。

 (井上さん、意に添わずごめんなさい。)

 ただ....ちょっと心配です。

 ここまで、お気遣いいただくと、
 身も心も疲れ切ってしまうのではないかと....。

 どうぞ、いい加減ではなく、良い加減で....
 ご縁を深め、道を極めてくださいませ。


  ▼読売新聞「紙面紹介」
   http://info.yomiuri.co.jp/company/shimen/

  ▼中公新書「新日本語の現場」読売新聞新日本語企画班
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121500768/maildo-22
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121501292/maildo-22

  ▼21世紀活字文化プロジェクト「新日本語の現場」
  http://www.yomiuri.co.jp/katsuji/news/nihongo/nihongo_main.htm

  ▼読売新聞人気コラム「日本語の現場」で9/23日からメール編スタート
   http://plaza.rakuten.co.jp/enginekimyo/diary/200409220000/

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